2018/01/23

ノーズライディングのお話3




ノーズライディングのお話  第3話となりますが、少しでもなんとなくでも理解してもらえているでしょうか?


少しながら反響もあるので、続けて書こうと思います♩



ロングボードを乗っている方なら憧れている方も多いノーズライディングという技。

3m近い長いサーフボードの上を波に乗りながら先端まで歩く...

初めて数年は先端までの道のりが果てしなく遠く感じていたのを覚えています。




何故、先端まで歩いても沈まないか。簡単に言えばサーフボードのテールやフィンの部分が波に巻き込まれていることでロックされている状態になっているんですね。


この感覚がわかれば、小波の時はもちろんサイズがある波も




上のようなバリのチュービーなクラマスの波でも応用できるんです。波が大きいのによくノーズライディングできるね!と言われることがありますが

波のトップにテールを巻き込んでノーズライディングしているだけなので、頭半になってもダブルになってもやっている事はあまり変わらないんです。

それより大きい波の下でボトムターンしている方が本当にすごい。(笑)





ノーズライディングができても一瞬で戻らなくてはノーズが刺さってしまう方は

下に降りていくラインだけでノーズライディングをしてしまっていて

テールを波でホールドされている感覚も無く、ノーズでのコントロールができていないので

先端には行っていてもノーズライディングになっていない方が多いかも。。上級編はまた今度詳しく書こうと思います。



このようなコンディションでは危険なので、ノーズライディングの練習はオススメしません(笑)

まずは少し小さいかな?と思うくらいで構いません。自分の怖くないサイズの波で沢山練習しましょう。




波に対しての恐怖心が中々消えない...という方は小波の時でも足のつくところからスタートして

ボディーサーフィンしたり、ハンドプレーンをしたり波の近くで泳いでみて下さい。(真冬は激寒ですが笑)



SHOOTSサーフショップのハンドプレーン。すべてハンドメイドの世界で1つの作品。(2019/7/26 追加)

私は少々サイズのある波で泳いで、波のボトムに降りる楽しさを知りました。波に揉まれても慌てない心と、波のパワーゾーンを怖がらずに上手く利用することが

できるようになりました。上手くボディーサーフィンできなくても良いし

ボディーボードやスポンジボード、サーフマットでも何でも良いんです。

波を近くで感じで楽しめることがとても重要で、波の恐怖心が無くなる第一歩だと思います♩




ノーズライディングのお話に戻りますが、私がオススメする体の向きは上半身(肩や骨盤)は進行方向です。


不安定な平均台の上をいかに歩きやすく歩くかという事。カニのように横向きで歩くよりも

上半身だけ進行方向に向けて両手で左右にバランスを取りながら歩く方が簡単ではないでしょうか?

これは私がノーズライディングができず悩んでいた高校時代に池田潤さんにアドバイスを頂いた事でもあります。





上半身を進行方向に向けるだけで歩きやすさだけでなく、視野も広がり、バランスもとれる。

良いことづくしなのです。クラシックボードであれば安定感もかなりUPするので、

この体勢で上半身の力を抜けばトリムしているだけでスタイリッシュに見えちゃうんです。。♩





そしてもうひとつ、ノーズライディングの時のステップのポイントは まっすぐ優しく です。

ドカドカと歩いてしまっては、優雅なロングボードが台無しになってしまうし、その反動がボードに伝わってグラグラと不安定になる要因にもなってしまいます。


女性の方のテイクオフ時にも同じことが言えますが、どうしてもお尻が重たくなりがちで

どーん!とボードが揺れてしまうテイクオフをしてしまったり、かかとに先に重心が乗ってしまうことがあり

次の動作を難しくさせてしまっているのをよく見かけます。下腹に力をいれつつ手足はリラックスを意識しましょう!


ストリンガーの左右を交互に歩いてしまうのも同じ事が言えます。状況によりボードの中央よりやや波側を歩くこともありますが

その時は中央より波側を基準にまっすぐ先端へ!です。上の写真はやや波側を歩き

右側のレールを入れてハイラインをキープしながらノーズライディングを狙っているところです。言葉にすると同時にやることが多くて

無理だ〜と思うかもしれませんが、練習するとほぼ何も考えずに感覚でできるようになります。


雑誌にも載らないような細かな話が多いですが、今年ついにノーズライディングできた!という人が

日本中に増えればいいな〜〜♩皆さんワイプアウトを恐れずに歩き出しましょう!(笑)




つづく。


Hiroka Yoshikawa