実は最近、人生初のカスタムボード作りに挑戦しました!
ブランクスと呼ばれるサーフボードの元の素材。
見る機会は少ないと思いますが、大まかなボードの形をした状態で運ばれてきます。
今回はシェイパーの父の全面協力のもと、初挑戦!
長さ、幅を決めてボードのアウトラインを切り出すまでにも数十の工程があり
左右が均一になるように何十回もチェックをしながら1つ1つ工程を進めていきます。
集中してボードと向き合っていると、気づけば1時間、2時間、、
あっという間に1日目が終了。
2日目はボードのデッキ・ボトム面を中心に。
普段ボードの長さやアウトライン、フィンの本数などを気にしがちですが
重要なのはレールやボードのボトム(裏)側だそうです。
ブランクスに引いたアウトラインの線を削らないよう注意しながら、
そのボードのコンセプトをもとにボトムに曲線をつけていきます。
3日目はレールの最終仕上げと
テールの形を整えて終了!
シェイパーは左右からの光でできる影や手の感覚で
どこを削れば良いのか、左右対象になっているかがすぐに分かるそうです。
経験を重ねないとできない、職人技。
ここ数年で大量生産で作られたボードは世界中で増えました。低価格・大量生産されたサーフボードがあふれ
一本一本、手で削られるカスタムボードは昔より少なくなりました。
簡単には買えない価格のサーフボードだからこそ、ひと削りひと削り職人の魂が込められ
自分のために作られた世界に一本のボードは海の中でも家に帰っても
その人にとって特別で大切なボードになると思います*
完成した時のボトム面。
美しい影にうっとり。
今回作ったサーフボードは、私が生まれる20年前以上に流行っていた
Stinger(スティンガー)というボードをイメージし、ボリュームを抑えアレンジしました。
シングルフィンのボードが主流だった頃、ボードの動きを軽くするために
テール側を絞ったため、この形のボードが生まれたと言われています。
波乗りを愛し広めてくれた昔のサーファーの方々に敬意を込めて。
全面協力してくれた父、Ryuji shapes に感謝*
Pirotan.