2018/08/27

フリーサーフィン用ボードとコンテスト用ボード




Instagramで質問がたくさんあったので少しずつブログにて答えたいと思います♪

今日は私が使用している【フリーサーフィン用ボードとコンテスト用ロングボードについて】

普段は波に合わせてロングボードだけでなくショートボード・フィッシュ・スティンガー・ミッドレングスなどなど様々なボードに乗っていますが、コンテストで使うロングボードとフリーサーフで使うロングボードって自分の中で少し違うな〜と思ったので今回はそのお話。

私が使用する全てのボードは父の作るRYUJI SHAPESのブランドのものでひとりひとりのサーファーの体型やレベルに合わせたカスタムボードを作っていて私も毎シーズン自分に合わせたボードを作ってもらっています。



写真/ THE ONE 【nachos.san】より


サイズだけで言うと

大体コンテストボードは
長さ9'2"  (フィン  FCSⅡ Connect 9.0")


フリーサーフィンは
長さ9'4"  (フィン  FCSⅡ Connect 10.0" )




と少し大きさに差があります。フリーサーフィン用ボードのコンセプトは小波用だったり、御宿の波向けもあれば太東のようなメローなブレイク向け、Gopro専用ボードもあります。

逆にコンテスト向けのシングルフィンはクラシックボードよりも軽く、少しロッカーやエッジをプラスすることによりパワーの無い小波〜ショアブレイク、オンショア、リーフブレイク、サイズのある波など幅広いコンディションに対応できるようにしています*



使用するフィンは同じモデルでもコンテストではノーズライディングに加え、ターンをするために一回り小さいものを使用しています。

ConnectモデルはFCSのロングボードフィンの中でも1番オーソドックスな形をしていて、癖のない乗り心地が人気のモデルです。流行りのフィン、面白い形のフィンを試すのも楽しいですが、基本のフィンとしてConnectを持つことで違うフィンとの変化も楽しめるのでオススメ。

私はConnectモデルだけでも7、8、9、10インチと大きさを変えて4タイプ使い分けてミッドレングスやロングボードに使うほどの大ファン(笑)

ノーズでのホールド感を残しつつ、ターンは少し軽くしたい場合はPivotモデルの10インチを。こちらは脚力の弱い女性にも使ってもらいたいフィンです。


フリーサーフィン用のボードは重量もあり、フィンも大きいのでターンも大きくゆっくりになりますが、長さと重みを出すことでノーズライディング時の安定感を高め、長くノーズライディングを可能としています。

腰腹のオフショア、メロウな波など条件が揃った時、体が置いていかれそうになるほどのスピードを感じながらノーズライディングをする瞬間は波とひとつになる快感そのものであって、素晴らしい可能性を秘めています。


しかし、オンショアやジャンクコンディションでのコンテストでは、重たいクラシックボードとハイパフォーマンスロングボードを同じカテゴリ化すると想像を絶するほどクラシックボードはコントロールが難しく、違う競技のように思います。(観戦側としては難しいのがわかるのでおお〜!となりますが...)


クラシックボードのコンテストやスペシャルに良い波の試合以外はノーズの性能と安定感は残しつつ、不規則な波にも対応できるようコンテスト向けに改良したシングルフィンのボードで出場することが多くなりました。





クラシックボード=重く動かない昔ながらのログ(ロングボード)


のイメージは強いですが、ログの長所を残しつつコンテスト向けに開発しているシングルフィンロングボードはたくさんあり、海外の試合に出場するとここ数年で大きく変化していると思います。世界戦でも普段スタビライザーに乗る選手が波に合わせてシングルフィンのロングボードに乗りかえる選手が何人もいました。


メキシコのパーフェクトウェーブに乗っているスタイルマスター達の特殊なテールの形や細いレール、強いテールロッカーもすごかった。。見たことないデザインのボードで見たことない技を連発していました。

ロングボーダーにとって新しいパフォーマンス(技)と長いノーズライディングは永遠のテーマ。すごい勢いで進化する世界のサーファーについていけるよう頑張らないと*




もちろんヘビー級のクラシックボードに乗って圧巻のサーフィンをする選手も多数。難しいことを簡単そうにやってのける格好良さ、クラシックボードならではの"静"の美しさ。この先も残ってほしいですね。


例外というか今年の面白い発見は6月カリフォルニア・マリブで行われた世界大会Relikにて使用したボードはノーズロッカーがほとんど無く、ノーズは細くテール幅が広いPIGのロングボードでした。良い波のポイントで使うボードと日本の波にあったボードと違いを見つけたのはとても興味深い出来事でした。



人やレベルにあったボード
波に合ったボード



を選ぶことは本当に重要だと改めて考えています。日本の波に最適なロングボードはなんだろう。日々色んなボードに乗る中で思うのは、結局はコンテストでもフリーサーフィンでもその日の波に合わせて楽しめた人がベストという事でしょうか。。


・フリーサーフィンで楽しむボードとコンテストボード(フィン)は違う。
・どんな波に乗りたいかによってボードも変わる。
シングルフィンで活躍する女性サーファーがもっともっと増えたら嬉しいな〜*

体格差もあれば脚力も弱い女性サーファーですが、実はコツ次第であまり力を使わないシングルフィン・クラシックボード。

女性ならではの美しくかっこいいサーフィンを目指しこれからも頑張っていきます*

9月にはカリフォルニア・トラッセルズ(Lowers)Relik第2戦目に正式に招待を受けました。日本から持っていけるロングボードは飛行機に乗せる重さの関係上2本ですが、何のボードを持っていこうかますます悩むばかり。。

Hiroka